2023.07.27

Zホールディングス株式会社
LINE株式会社
ヤフー株式会社

OpenAIと、「GPT-4」など全てのAPIに関する利用契約を締結、独自AIアシスタントサービスをLINEグループ、ヤフーの約2万人に導入
~業務生産性の向上、サービス品質向上・新サービス創出を推進~

Zホールディングス株式会社(以下、ZHD)は、OpenAI, L.L.C. (以下、OpenAI)と、「GPT-4」などOpenAIが提供する全てのAPI(※1)に関する利用契約を締結し、グループ会社のLINE株式会社(以下、LINE)およびその子会社、ヤフー株式会社(以下、ヤフー)における利用を開始しました。また、LINEおよびその子会社、ヤフーの従業員約2万人に向けて、APIを活用した対話チャット型の独自AIアシスタントサービスを提供開始しました。

1:202371日時点でOpenAIが提供する、「GPT-4」や「Embeddings」、「DALL·E」など全てのAPIが対象

独自AIアシスタントサービスの社内利用にあたっては社内認証やネットワーク制限を行い、各社の社内ネットワーク環境下でのみ利用できる、セキュアな環境を整備しています。また、出入力情報はOpenAIモデルのトレーニングやOpenAIのサービス改善に活用されず、二次利用や第三者への提供がされない仕様としたため、利用者は社外秘情報の利用も可能になります。

今回の契約ではOpenAIが提供する全てのAPIを利用できるため、利用者は文書やメールのテンプレート作成、文案の修正、調査、文章の分類分け、外国語のテキスト翻訳、アイデア出しなど、より多くの業務シーンで活用することが可能となります。当社グループはあらゆる部門における生成AIの活用を推進し、さらなる業務生産性の向上、サービス品質向上や新サービスの創出を図ります。

ZHDでは20236月、ZHDLINE、ヤフーのメンバーで編成した生成AI社内推進組織「生成AI活用推進室」を発足し、63人(727日現在)が所属しています。また同年3月、ZHDグループ全従業員を対象とした「生成AI利用ガイドライン」を策定し、適切かつ積極的な生成AIの活用を推進しています。また、AI技術の活用に際し、ユーザーにより安心してサービスを利用していただくために必要な基本方針の明確化と、実効性のある自主ルールを策定することを目的とした「AI倫理に関する有識者会議」(※2)を20216月より開催し、外部の専門家と議論を重ねています。さらに20227月、ユーザーのプライバシーを尊重しながらAIを安全に活用するための方針として、「Zホールディングスグループ AI倫理基本方針」(※3)を策定しました。生成AIのグループ内活用にあたって、専門組織の発足、各種ガイドライン・方針を策定し、ヤフーが運営する飲食店予約サービス「PayPayグルメ」がOpenAIChatGPTプラグイン提供開始(※4)するなど、サービスへの活用も開始しています。ユーザープライバシーの保護と適切な情報管理を大前提とし、権利侵害や倫理面に反するAI利用に発展することがないよう、ZHDグループは適切なガバナンス体制のもと、生成AIの活用を積極的に推進してまいります。

※2: Zホールディングス、「AI倫理に関する有識者会議」を開催
https://www.z-holdings.co.jp/news/press-releases/2021/0623/
※3:「Zホールディングスグループ AI倫理基本方針」を公表
https://www.z-holdings.co.jp/news/press-releases/2022/0706/
※4:PayPayグルメ、ChatGPTプラグインの提供を開始
https://about.yahoo.co.jp/pr/release/2023/07/19b/

ZHDグループは、全てのサービスにAIを実装し、ユーザーの日常生活、企業活動、そして社会自体をアップデートし、「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」になることを目指します。

■対象となるAPI
GPT-4、GPT-3.5、GPT-3(大規模言語モデル)
Embeddings(検索、クラスタリング、分類等の実行を目的に文章をベクトル化)
DALL·E(テキストから画像やイメージを生成)
Whisper(音声文字起こし)
Moderation(テキストのセンシティビティを判断)